診察では何をしてくれるの?

診察で話したいことを頑張って伝えたら、精神科医が必要な情報を追加で質問したり、表情や声のトーン、仕草などから読み取った情報から診断や今後の治療の進め方を決めます。

1回の診察では診断がつかず、何度も診察を重ねて、その間に病状も変化していく中でやっと診断がつく場合もあります。

そういうこともあるので、1回で全部を伝えきれなくても落ち込む必要はありません。何度も診察していく中で段々話していこう、と長い目で考えて良いですよ。

何度か診察を受ける中で、「あれ、何か話しがかみ合っていないな。」「毎回テキトーに流されているな。」「症状を言うと説明もなく薬が増えるだけで深い話しが出来そうもないな。」

と不安感や不信感を持つことがあるでしょう。

そのような不安感や不信感を心の中に閉まったままだと、診察を重ねても良い治療にならないことが多いです。不安感や不信感を精神科医に感情的にぶつけても話しがまとまらなくなってしまい、うまく伝わらないことが多いので、なるべく伝えることを整理してた上で、不安な気持ち、不信感を伝えてみましょう。

不安、不信は我慢せず、内容を整理した上で伝える

そうやって精神科医と患者さんがうまく意思疎通を図ることが出来るようになることも多いです。

不安感や不信感を穏やかに伝えたにもかかわらず、それで医師が不機嫌になったり、医師の姿勢が変わらないようでしたら、医師を変える、病院を変えることも考えて良いと思います。

診察でどのようなことをするかは精神科医によって変わりますが、一般的には現在の困っている症状をどう改善するか、再発しないためにはどうすれば良いかがテーマとなることが多いです。現時点で減らせるストレスはないか、調子を崩しやすい考え方、過ごし方をしていないかを一緒に考えます。

その中で、多くの精神科医は「向精神薬」といわれる薬を処方します。

メンタルの不調が脳の神経細胞の問題に由来するという仮説に基づいて薬が処方されます。

「ストレスが原因で調子を崩したのに薬っておかしくない?こんなの飲んでも解決しないでしょ?」「怖い副作用がたくさんあるってわかっているのに薬を出されたくない。」

と不安に思う方もおられるかと思います。

確かに、薬を飲んだから全てが解決するとは私も思いません。

ただ、ストレスを受け続けたり眠れなくなったりして傷ついた脳の神経細胞は、些細なストレスでも過剰に反応しやすくなり、本来感じるストレスの販売も強く感じたり、自然には回復出来なくなることが多くなります。

そのような状態の脳の神経細胞を休ませ、ストレスを過剰に感じずその大きさの通りに受け止めることが出来るために、薬は役立つと私は考えます。

私の経験でも、うつ病で眠れなくなって死にたい気持ちが強くなった状態から脱するためには、薬の力が不可欠でした。あの時に我慢して薬を飲まなかったら、今生きてここにいないかもしれない、と考えるとぞっとします。

ただ、薬には副作用が多くありますし、また何でもかんでも薬で解決しましょうというのは違うと思います。

薬だけに頼らないためには色んなアプローチの仕方があると思いますが、私が提案するのは運動をすることです。

運動することによってストレスホルモンを消費して、ストレスが過剰になりすぎないように出来ます。また、運動することによって脳の神経細胞の肥料となるBDNFという物質が出て、脳の働きを強くしてストレスに対して崩れにくく出来ます。

どこまで回復出来るのかは個人差があります。しかし、薬を飲んでいるだけで症状が全部消えて完全に良くなるのは難しいです。

心の病気を発症する原因は一つではないので、薬を服用しつつ、病気になりやすい考え方や生活習慣を変えていくことが必要になります。

考え方、生活習慣は長年かけて築き上げたものですから、簡単には変えられませんし、根本から大きく変えることは難しいです。心の病気と上手く付き合いながら、日常生活が送れたり仕事が出来たり。その人に合った回復の目標を立てていきます。もちろん、回復のレベルを上げるために運動も活用して頂きたいと思います。

暗い夜道のランニングは目立つように(笑)

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