医療の現場からレポート①

心の運動療法家、岡本浩之です。

精神科クリニックで診療をしていて感じたこと、思っていることを「医療の現場からレポート」と(大げさに)題してお伝えしていきます。

新型コロナウイルス感染対策

現在、新型コロナウイルス感染拡大によって世界中の人々の生活に大きな影響が出ています。

私は感染症の専門家ではないのであまり詳しくは述べませんが・・・新型コロナウイルスの特徴として、感染力が強いけど多くの方が無症状または軽症で済む一方で、重症化すると急速に症状が悪化することがあるようです。

軽症、という言葉で誤解をされることが多いのですが、「大したことがない」という意味ではなく、「入院するまでの症状ではない」という意味です。入院は必要ないけど苦しい、ツラいというものも「軽症」に含まれます。

自分は感染して無症状だったとしても、周囲にウイルスを撒いて感染を拡げてしまい、感染させた相手が重症になり命を落とす、ということも充分にあります。

「感染するのは自己責任だから、飲み会にも行くし外出自粛なんて関係ない。」と考える方もいますが、自分が感染するのは自己責任としても、周囲の人を巻き込む危険があるのは自己責任では済まされません。周囲に致命的な影響を与える可能性もあると自覚したいですね。

「あなたのところは精神科だから感染症は無関係だろう?」と思われることもありますが、やはり私のいる診療所でも影響は出ています。

私を含めた診療所の人間が感染したら、一定期間診療所を閉めないといけません。ですから、皆感染対策に神経を使っています。院内の消毒や換気についても再度スタッフとルール決めをしました。

私は自宅が都内にあり、通勤には電車を使って片道約1時間20分かかります。都内から埼玉に向かうので、最初は満員でも段々空いてくるのですが、それでも通勤電車に乗って長距離を移動することは、感染のリスクを高めてしまいます。

なので、3月中旬以降私は診療所に寝泊まりして自宅には帰っていません。

実行している対策を細かく挙げたらきりがないのでこれだけにしておきますが・・・

毎日60人の診察をしている私が発症したら、患者さんへの影響が大きいので引き続き気を付けたいと思います。

これを機に、「風邪ごときで仕事休んでるんじゃねえ!」という風潮が改まり、「風邪もウイルス感染で人にうつしちゃう危険があるよね。みんな風邪を引いたら休みましょう。」となれば良いのですが・・・現実は((+_+))

オンライン診療を活用したい

今は診療所内の感染対策をしつつ、患者さんには来院して頂き対面で診察をしています。

他の科でもそうでしょうけど、精神科でも対面で話しをすることで得られるものはとても大きく、対面での診療が一番だと考えています。

精神科医は、言葉そのものだけでなく、ちょっとした仕草や表情の変化などから病状を読み取ることが多いです。

患者さんの中にも、直接会うことで安心感を持って話せるという方は多くいらっしゃいます。

とはいっても、今は新型コロナウイルス感染が怖くて外に出られない、人が集まる病院には行きづらいという方もいらっしゃいます。また、私もそうでしたけど、うつ状態がひどい時には病院に行くだけのエネルギーがなくて通うことが出来ない場合もあります。

そこで、オンライン診療(遠隔診療)が大活躍!となるはずですが・・・今のところそこまで広まっている気配はないですよね。私のところでも現時点でまだ導入していないのですが。

これは私の個人的な意見で、多くの医師の意見を代表しているわけではないですが、遠隔診療を導入して運用する労力に見合った診療報酬が設定されていないのかな、と感じます。精神療法をしっかり(何をもってしっかりというのかは難しいですが)やったら通院精神療法のようなものが算定できるといいのかな?と。

話しは脱線しますが、依存症治療の一環として自助グループのような集団療法が有用なのですが、これをやっている場所は限られています。私のところでも導入できていません。大勢の人が集まる場所を持っていて、そのための人員を確保して、一堂に会して、というだけの余裕がないので導入していないだけなのですが、これがオンラインで出来たらいいなと感じています。

今後もウイルス感染症の問題は起こると思います。そうすると密閉された空間に人が集まるのは難しくなり、集団療法がそのために出来なくなることは依存症治療に大きなマイナスになると考えています。オンラインで定期的に開催できると、多くの施設で導入しやすいなと感じます。これも診療報酬がどうなるのか、という問題はありますけど。

さらに脱線しますが(まとまりなくて申し訳ありません・・・)、講演会などのイベントが中止になっていますが、私の講演会も例外ではなく、現時点ではすべてが延期、中止になっています。

私の講演を聞きたい方がいるかはさておき・・・今後はオンラインで配信できるといいなぁ、と願望を述べておきます。

今こそ運動を!

新型コロナウイルス感染拡大の影響で精神的に調子を崩す方も多くなっていますね。

可能性は低いと分かりつつも、ちょっと頭痛がする、痰が絡むなどの体の異変があると「新型コロナに感染したのではないか?」という強い不安が頭から消えず仕事が手につかない。

手にウイルスがついている気がして、何十回も手洗いをして手が荒れて痛いけど、それでも手洗いを延々と続ける。

自分は我慢しているのに楽しそうにSNSに投稿している人を見ると、その危機意識の低さに腹が立って許せなくてきつく注意をしてしまう。

そんな話しがあちこちから聞こえてきます。

以前、新型インフルエンザが国内で流行した時にはここまでの騒ぎにならず自然と収束していきましたし、SARSなどは対岸の火事という方が多かったのですが、新型コロナウイルスは我々の生活に大きな影響を及ぼしています。

ですから、不安になったり、イライラしてストレスを感じるのも当然かと思います。

何をするにも自粛自粛で、ちょっと目立つことをすると(悪いことをしていなくても)袋叩きに遭うので、余計に神経質になりますよね。

以前から「心の運動療法家」を名乗り、心の健康維持や健康回復には運動が良いと伝えていた私ですから、「今こそ運動をしましょう!!!」と主張しています。

かといって、大勢で集まって球技をするとか、集団でランニングをするとウイルス感染拡大を助けてしまいます。ジムでの感染拡大もニュースになってしまいましたね。

私はランニングを継続していますが、人の多い練習場所を避けて、ほとんど人通りのない場所で一人走っています。また、室内で出来る筋トレ動画が今はたくさんあります。筋トレ動画は楽しみながら出来る(でも結構追い込みますが)ものが多くて、飽きませんよ。

100%の完璧な対策はないですし、一人だから安全だなどとエラそうには言えません。安全に相当の配慮をしてスポーツ指導を実施している方もたくさん知っています。

何が正しいか、絶対的な基準はないです。人によっては、その内容によっては、運動することで免疫力が大きく低下して、逆に発症しやすくなりますからね。

運動することのメリットとデメリットを考えつつ、メリットが大きく上回ると感じる方法を選んでいます。

長くなりましたが、日々の臨床をしていて感じることを「医療の現場からレポート」と題して今後も発信していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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