宜しくお願いします。

初めまして。心の運動療法家、岡本浩之と申します。
初回ですので、少し詳しく自己紹介をしておきたいと思います。

14年半以上精神科医として働いてきた一方で、中学、高校、大学、社会人とそれぞれ1回ずつ「うつ」になっています。

子供の頃から自分に自信がなく、マイナス思考の塊でしたが、唯一希望を持っていたのが長距離走でした。父親や兄が走る後ろをついていくのが楽しく、これだったら僕でもできる、と思いました。

中学時代に初めて「うつ」になったのは、陸上競技を始めて間もなくプレッシャーに負けてしまったことがきっかけでした。

陸上競技から離れることで一旦は落ち着きましたが、高校時代は「スポーツから逃げたダメな奴」と自分にレッテル貼りをして自信が持てず、「勉強だけは死ぬ気でやらなきゃ。」と、命の危険を感じるような心身の不調が出るまで追い詰めて勉強していました。

大学でも再び陸上競技をやってみましたが、ケガをして走れなくなり、ついには小学生の時よりも遅くなってさらに自信を失いました。

社会人になって仕事に慣れてくると、「こんなきついこと、よくぞ出来たな。メンタルが強いな。」と度々評価されました。
評価されたことが嬉しく、「自分の取り柄は、人が嫌がるきついことをやっても潰れないことだ。」と勘違いして、結果追い込みすぎて潰れました。

心の病気を治療する立場でありながら、自分のことは全然ケアしていませんでした。
さすがにもうこれ以上繰り返したくないと思って自分を見直して、気付いたことが二つありました。

一つは、自分はダメだ、何も出来ないと思ってきましたが、よくよく考えたら出来ていることって沢山あるな、ということです。
走ることで病んでしまったのに、現在また走る意味を見出して戻ってこられたのはすごいことだと思います。また、命の危険を感じるほど追い込んで勉強ができる高校生ってそうはいないですよね。

もちろん、もっとすごい人は世の中に沢山いるでしょう。でも他人との比較ではないのです。自分が頑張ったのだから、誰が何と言おうと自分だけは評価してあげないと、と気づきました。

これは、私個人について当てはまるだけでなく、患者さんを見ていて感じることでもあります。頑張って出来たことについては、皆さん「出来て当たり前だから、大したことない。」と過小評価し、出来なかったことに対しては強く自分を責めます。

この考え方は根本から変わるものではないですが、そういう考えの癖があることを自覚して、修正しようとするだけでも、心の不調から立ち直るきっかけとなります。

そしてもう一つが、走ることとうまく付き合えば、心の不調を予防したり改善する効果がある、ということでした。

走ることがきっかけでうつになったので、走ることは心身を削ってしまうという悪いイメージばかり持っていました。しかし、心が重いときに着替えて外に出て10分くらいゆっくり走って家に戻ると、不思議と軽くなっていました。

何度も走ってはやめてを繰り返してもまた走っているのは、走ることの効果を無意識のうちに感じていたからではないか、と気づきました。

そのような経緯から、心の不調に対して運動がどのように働くのかに興味を持ち、自分で勉強し、運動を実践してきました。
運動は体だけではなく心の健康にも良い、と言われれば何となく分かるとは思いますが、なぜ運動は心の健康に良いのか、そしてどのような運動が良いのか、を私なりに考えて運動療法としてまとめてきました。

まずは精神科医というものを身近に感じていただきつつ、運動療法というものについて発信していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

つづく

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