医療の現場からレポート⑥

医療の現場からレポート⑥

心の運動療法家、岡本浩之です。

精神科クリニックで診療をしていて感じたこと、思っていることを「医療の現場からレポート」と(大げさに)題してお伝えしていきます。

緊急事態には本性が見える?

私のところに通院をしている患者さんの中には、精神疾患であることをオープンにして障がい者枠で一般企業に勤めている方が少なからずおられます。

そのうちの何人かの方がおっしゃったお話しに、とても引っかかるものがありました。

それは・・・

「今まで精神疾患であることに配慮して優しく接していた方が、新型コロナウイルス感染でバタバタしだしてから急に強く当たってくるようになって。忙しい中で働いていて誰もが余裕はないですし、私は障がい者ということで皆さんと同じように働けず迷惑をかけている立場なので、申し訳ないという思いから何も言えません。ただ、こういう時に人間の本性が出るんだなと感じています。」

という内容です。

もちろん、誰もが経験したことのない状況で、仕事も含めて生活が大きく変わり、ストレスを強く感じて心に余裕がないのです。強く当たるようになった方を一方的に責めるのはおかしいですし、私の患者さんも責めるとか怒るような口調ではなく、「仕方ないですよね。」と困惑しながらも受け入れている様子でした。

声を上げられず我慢してため込み、調子を崩しやすい

この患者さん達はたまたま私に話しをすることが出来たので、少しは吐き出せた面があるかもしれません。

しかし、周りに気を遣って声を上げられず、悩みや不安、不満を抱え込んでしまう方は非常に多いことを感じます。

私自身を振り返ると、ツラくて泣き言を言いたくても、「声を上げることは恥ずかしい。」、「私ごときがツラいというなんて迷惑だ。」、などと考えて何も言えませんでした。

何も言えずに我慢して、不満を持って被害的になったり、我慢しすぎて潰れてしまったりしていました。

そういった方が少人数で集まり、自分の思いを吐き出して共有出来る場所があれば良いな、と考えて企画しました。

1つの部屋に集まるというのは新型コロナウイルス感染拡大のリスクがあるので出来ませんが、名前を出したくない方は匿名で、顔を出したくない方は顔を出さずに、オンラインでならより気軽に参加しやすいかと思いました。

あまり堅苦しくしたくなかったので参加費は無料として、「第1回zoomお悩み相談、共有ミーティングルーム」と名付けて5月10日18:30~1時間の設定で開催しました。

第1回zoomお悩み相談、共有ミーティングルーム開催

色んな背景を持つ方のお話しを聴きしたいところですが、あまりにもテーマが絞れないと参加者同士が共感しづらかったり、全体として話しがまとまらなかったりするので、今回は、対象者を「精神疾患をオープンにして働いている方」としました。

直前にTwitter、Facebookで告知をしたのですが、4人の方が参加を希望して下さいました。

新型コロナウイルス感染拡大による生活や病状の変化、仕事での悩み、現在の精神科治療に対して思うこと、というテーマでお話をして頂きました。

予定された1時間を過ぎてもまだまだお話を伺っていたいところでしたが、20時近くにもなったので終了としました。

私と1度も会ったことがない患者さんにも参加して頂き、短い時間ですが交流することが出来たのは私にとって非常に大きな経験でした。

大人数になると一人一人が話せる時間が短くなるので、1回5人以内、90分という形が良いのかなと思いました。

新型コロナウイルス感染症流行の影響で当面は自宅に帰れず、使える時間が比較的多いので、精神疾患の方を対象に今後もこのミーティングを開催し続けたいと思います。

オンラインミーティング用に自撮りライトとWebカメラを買ったことですし(笑)

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