東京マラソン2018参加報告

心の運動療法家、岡本浩之です。

東京マラソン2018に参加しましたので結果報告です。

2時間48分43秒という、5年ぶりに自己ベストを更新する走りが出来ました。
レース10日ほど前に体調を崩しましたが当日には回復し、スタートして10㎞くらいまでは予想以上に体が動きましたが、20㎞手前から急に体が重くなり、太ももが強く張って動かなくなりました。

何度も諦めかけましたが、残りの距離は考えず「とにかく次の1㎞だけ頑張ってみよう。」と1㎞先だけを考えることを繰り返していました。

すると30㎞手前からまた体の動きが良くなり、太ももの張りは強いままでしたがペースを上げることが出来ました。
その後はきつい波が何度も来ましたが、大きく崩れることなく走り切ることが出来ました。

足の故障を繰り返して走れない日々が続きましたが、5年ぶりに納得の走りが出来ました!

・・・

ここで終わるとただの簡単な感想になるので、少し医師らしいことを。

運動は心の健康維持に良いと言いつつ、やはりフルマラソンを走るのはダメージがあります。

マラソン直後の体の状態がどうなのか、回復は出来たのか、マラソン翌日とその1週間後に血液検査をしていますので、その結果を載せてみます。
レース直前に調べてはいませんが、年何度か検査している結果で大きな異常はなかったので正常範囲の数値だったと思われます。

血液検査データのうち、異常値だけを載せます。

総ビリルビン 1.2→0.9(正常値0.2〜1.1)
AST(GOT) 65→24(正常値10〜40)
LDH 274→212(正常値115〜245)
CK 1368→161(正常値50〜250)
CRP 0.87→0.06(正常値0.03以下)

数字は左から2月26日、3月5日の数値、カッコ内は正常値です。

CKというのは筋肉が破壊されると増えます。1368というのはかなり大きいです。 2月26日には太ももの強い筋肉痛、足底筋の軽い痛みがありましたので、42.195㎞を走った翌日であること、筋肉痛が強いことを考えると予想の範囲ですね。
運動習慣があまりないとなかなかCKの数値が下がらず、またCKが高い状態が続くと腎臓にも大きな負担がかかります。
3月5日には筋肉痛が消えているので、数値も212と正常範囲に戻っていますね。腎臓の数値も両日とも問題ありませんでした。筋肉や腎臓へのダメージは残っていませんね。

3月4日には荷物を背負ってゆっくり16㎞ジョギングをしましたが、普段から運動習慣があるので特にダメージが残る運動にはならなかったようです。

ビリルビンというのは、肝臓や胆管に異常があると増えますが、運動によっても20~40%増加すると言われています。そう考えると、2月26日には少し増えてはいますが前日フルマラソンを走ったことを考えると問題ないです。3月5日には正常になっているので回復も問題なしです。

AST(GOT)肝臓の異常があると増える、というイメージですが筋肉にも多く存在して、筋肉の破壊があると増えます
ASTとセットで見る項目にALT(GPT)というものがあり、ALTはほとんど肝臓にあります。
AST、ALT両方が増えている場合には肝臓の病気を考えますが、今回の私の検査結果ではALTが2回とも正常だったので筋肉の破壊が原因ですね。こちらも3月5日には正常範囲に戻ったので回復出来ています。

LDH肝臓、筋肉、腎臓、肺、赤血球などに含まれています。筋肉の破壊が原因での上昇と言ってよいでしょう。そしてやはり3月5日には正常範囲に戻っていますね。

CRPというのは炎症が身体の中で起きると増えていきます。白血球も炎症で増えますが、白血球の方がCRPより先に増えてCRPより早く正常化します。
白血球数は2月26日、3月5日ともに正常範囲でしたから、運動後すぐには増えていたけど翌日には正常範囲に戻るほど回復も早かったと予想できます。
CRP筋肉が壊れて炎症を起こしている2月26日には増えましたが、3月5日にはちゃんと下がっているので、やはり回復は順調ですね。

また、運動習慣があり心臓の異常を指摘されていなかった男性がマラソン大会などで心臓の発作を起こして突然倒れ、場合によっては死に至るという事故が起きています。
そういった方々の血液検査をすると、テストステロン(男性ホルモン)が少ないという報告があります。 運動で筋肉が刺激されるテストステロンは増えるのですが、激しい運動になると筋肉で消費される量が多くなるのでテストステロンの数値は下がります
今回2月26日と3月5日で比較したところ、数値はほとんど差がなく充分量がありました。月間400㎞前後走っているので普段からテストステロンは少なめかと予想していましたが、意外と充分量あって驚きました。
テストステロンについてはもっと細かく調べてみる必要がありまますが、この数値を見る限りでは大会中の突然の心臓トラブルの危険は少ないとは考えて良いです。
マラソンなどハードなスポーツをする中年以上の男性は、テストステロンの数値を時々気にしてみると良いでしょうね。

マラソンで筋肉は壊れたけど、日頃の練習のおかげでそれ以外の問題はなく回復も順調に行われた、という報告でした。

ただ、ひとつだけ残念な結果が。
元々お菓子は好きでしたが、うつ病になった時に薬の影響や症状そのものの影響で夜寝る前にお菓子や炭水化物をドカ食いする癖がついてしまいました。
その影響で、食後しばらくして発作的にドキドキして汗が止まらず、吐き気がして、半日くらい苦しむという低血糖症状が時々出るようになりました。
今回の血液検査の結果、糖尿病一歩手前でした。自分でも分かってはいてやめようとするのですが、糖質の持つ依存性に負け、「運動しているんだからいいだろう。」とついつい甘くなってしまいます。
運動は十分やっているので、食事に気を付けるしかありませんね。

 

3月13日20時~20時30分にライブ講座「サポーターのメンタルヘルス」を実施致します。
精神疾患の方をサポートする立場にある方々が、いかにして心の健康維持をするのかについてのお話しをします。
3月12日までお申込み受付中ですので、ご興味のある方はこちらからお申し込みください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です