適切な運動 その②

心の運動療法家、岡本浩之です。

先日シンポジウムにて、「マラソンで自己ベストを達成するためのメンタル」というような内容で話しをする機会がありました。

市民ランナーであっても、記録を狙うとなるとメンタルの問題は重要ですね。皆さん真剣に聞いて頂き、また具体的な質問も多く頂きました。

このテーマでもいつか詳しく話しをしたいですね。

では、前回のおさらいです。

心の健康維持のためには「最大心拍数の80%以上まで心拍数が上昇する有酸素運動を少なくとも30分間」を週3回以上継続すること、を提案しましたね。

この運動について掘り下げてみたいと思います。1回では説明しきれないので、何度かに分けて解説したいと思います。

いきなり話しはそれますが、「30分以上運動しないと脂肪は燃えない。」と以前は言われていましたが、そんなことはないです。
たとえ5分の運動でも脂肪は燃えますのでご安心?ください。

余計なことを言いました。

この30分という時間の意味は何でしょうか?

人間の健康維持に必要とされる活動量と、運動で消費されるエネルギーとを計算したらこんなくらいは必要になる、と言ってしまえばそれまでですが。
それ以外にもこの30分という時間で非常に印象に残っている実体験が2つあります。

私は大学卒業までは陸上競技をやっていたので、かなりの運動量をこなしていました。
しかし、引退した途端に運動をせず不摂生を続けました。その結果、体重は増えて体力は落ち、ゆっくりですら1分走ると疲れて止まってしまう状態になりました。

そのような体力のないところからダイエット目的でランニングを再開しました。

10分~15分までは簡単に走れるようになりましたが、30分のランニングを行うとあまりにダメージが大きすぎて、体調を崩していました。30分というのはそれくらい大きな壁でした。

体力が向上しないことに嫌気がさし、「めんどくさいなあ。」「やめたいなあ。」と思いながら走っていました。
それでも我慢して練習を続けて、30分のランニングが出来るようになると、不思議なほど大きな達成感を得ることが出来て、前向きな気持ちで走ることに取り組むようになりました。

もう1つは、4回目にうつになった時のことです。何もする気力がなく、それまで練習で30㎞、40㎞と当たり前のように走っていたのに、家から1歩出ることさえ面倒になり運動どころではなくなりました。部屋から出て数歩歩くのも大変な労力でした。

その状態がしばらく続いた後、じっとしていても何も変わらないからと思い、少しずつランニングを再開しましたが、やはり10分15分が限度でした。
走れない自分が情けなく、余計に落ち込みましたが周囲の支えもあってどうにか続けていました。

それから3か月ほど経過し、30分のランニングが出来ました。
そのことがものすごく前進したように感じて嬉しく、そこから段々うつが改善していきました。

ですから、私自身にとってこの30分というのは非常に大きな意味を持ちます。

どんなに運動経験があっても、運動しなければあっという間に体力は落ちます。
いきなり以前と同じ運動を行おうとすることは無理ですし、ケガの危険があります。
また「こんなに動けないはずではないのに。」と落ち込んで挫折しやすいです。

まずは30分間の運動を目標にして、到達してそれが継続できるようになったら達成感を味わってください。

「30分」という時間についてだけで長く話してしまいましたね。
次回からも引き続き、「週3回、30分、最大心拍数の80%以上」という運動について解説したいと思います。

つづく

※2018年1月9日20時~ライブ講座を実施致します。
運動療法についてさらに詳しく解説致しますので、ぜひご覧ください!

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