ライブ講座のお知らせ

ライブ講座のお知らせ

心の運動療法家、岡本浩之です。

運動療法についての記事の途中ですが、本日はライブ講座のお知らせです。

2018年1月9日(火)20:00〜20:30にライブ講座を実施致します。

「心の健康に効く運動のススメ」というタイトルで30分間お話し致します。

「寒くて運動するのが面倒くさい。」

そんな時期だからこそ、運動する意味を一緒に考えていきましょう!

お申し込みはこちらからお願い致します。

初めてのライブ講座ということで緊張しそうですが、ご興味のある方は是非よろしくお願いします。

 

ストレスと運動 その②

ストレスと運動 その②

心の運動療法家、岡本 浩之です。

12月10日に39歳の誕生日を迎えました。
子供の頃、39歳というと落ち着いて貫禄がある大人をイメージしていたものですが。
まさか、年中薄着で外を何時間も走り回る39歳になるとは。

この落ち着きのなさは運動療法を実践できている証拠でもあるので、引き続き走り回りたいと思います。

では、前回のおさらいをしておきましょう。ストレスの持つ良い面をお話ししました。

①運動もストレスの一種である。
②ストレスによって「BDNF」という、脳への肥料が作られる。
③BDNFは脳を強くし、心の健康維持に役立つ。
④運動はほかのストレスと比べて、はるかに多くのBDNFを作ることが出来る。

良い面ばかりだとしたら、ストレスは今みたいに悪者あつかいされないですよね?
ストレスの悪い面というのはどういうものがあるのでしょう?

ストレスが発生すると、「コルチゾール」という物質が身体の中で作られます。

コルチゾールは、身体のケガに備えて作られ、ケガの回復のために使われてなくなります。

ストレスを受けるとコルチゾールが発生する仕組みは、人間がまだ狩りをしながら生活していたような大昔に出来上がりました。
この頃は、獲物を探して何日も歩いたり走ったり、人間より強い動物と戦ったり、逃げたりしていました。

なので、ストレスは身体のケガと大いに関係していました。
ストレスが身体のケガだった時にはこれで良かったのですが、私たちがストレスから身体のケガを負うことは今やほとんどありません。

使われなかったコルチゾールは、脳にダメージを与えます。
そして、それが心の不調につながります。

やはりストレスは脳に悪影響もありますね。

運動はBDNFをたくさん作るので、コルチゾールのダメージに負けず脳を強くすることが出来ます。
また、運動すると身体を痛めつけるので、身体の回復のためにコルチゾールを使うこともできます。

しかし、過剰な運動でコルチゾールが作られすぎてしまうと、脳がダメージを受けて回復や強化が追い付かず、心の不調の原因になります。

これでは運動によって心が不健康になって逆効果ですね。適切な運動が大切です。

では、適切な運動ってどれくらいなのでしょう?

次回は、私が考える「適切な運動」についてお話ししたいと思います。

つづく

ストレスと運動 その①

ストレスと運動 その①

心の運動療法家、岡本浩之です。

今月行われた福岡国際マラソンで、日本人選手が好記録を出しましたね。
好記録にも浮かれず、冷静に今後を見据えて受け答えしている姿が印象的でした。

ちなみに、2時間35分以内の記録を直近2年以内に出していれば、トップ選手だけでなく市民ランナーでもこの大会に参加できます。
現在の私にはとても届かない記録ですが、資格を得るべく練習に励みたいと思います。

ではまず、前回の記事のおさらいをしておきましょう。

①心の不調とは脳の問題と言いかえることが出来ます。
②運動することで脳の働きを強くし、脳の神経細胞を新たに作ることが出来ます。
③その結果、心の健康を取り戻して維持することが出来ます。
④一方で、運動がストレスになり、心の不調の原因にもなることがあります。

大事なのはこの4つです。

ストレス社会、ストレスフリー…
ストレスという言葉にはなじみがありますが、ではいったい何なのでしょう?

ストレスとは、「脳の神経細胞の活動を引き起こすものすべて」を指します。

コケて大ケガをする、寝るヒマもないほど仕事が忙しい、人間関係でもめる、といったマイナスなことだけでなく、テストで過去最高にいい点を取る、試合で優勝する、ずっと憧れていた人と会う、というプラスのこともすべてストレスになるのです。

激しい運動も軽い運動も、脳の神経細胞の活動を引き起こすのでストレスに含まれます。

実際のところ運動に限らず適度なストレスであれば、脳の今ある神経細胞を強くし、また新たな神経細胞を作ることでストレスに強い脳を作り上げます。
これには、「BDNF」と呼ばれる物質が関係しています。
BDNFは、新しい神経細胞の成長を促す肥料の働きをします。

じゃあ運動にこだわる必要ってないよね?
と思われる方も多いでしょうが、それでもあえて運動をおススメするのは理由があります。

ほかのどんなストレスを受けることよりも運動することによって、脳内のBDNFの数がはるかに多くなることがわかっているのです。

でも、ここまでで話しを終わらせてしまうと、「運動がストレスになり、心の不調の原因にもなることがあるのはなぜ?」という前回からの疑問に全く答えられていないですよね。

ストレスは脳を強くする良いものという認識でしかないですよね。

次回こそは、ストレスが脳に与える悪い影響についてお話ししたいと思います。

つづく

運動はなぜ心の健康にいいの?

運動はなぜ心の健康にいいの?

心の運動療法家、岡本浩之です。

先日、ボクシングの試合を観戦しました。
私自身がランナーということもあって普段は駅伝やマラソンばかり観戦しているのですが、違う競技も観ていて非常に感動しました!

夜遅い時間でしたが帰路思い立って、よく走るランニングコースを走っておきました。
感動と興奮で熱くなるとついついペースも速くなりますね。

さて、いきなり本題ですが、運動ってなぜ心の健康にいいのでしょうか?


運動したら体重が減った、ご飯がおいしくなった、よく眠れるようになった、という方もいらっしゃるかと思います。

また、私もそうですが運動した後は何となくスッキリした気持ちになる、という経験をしたこともある方も多いのではないでしょうか?

運動が健康に良さそうだというのはイメージしやすいですよね。


「心の健康」というと漠然として分かりにくいですが、全て脳の働きに関係していると思ってください。

大ざっぱに言いますと、脳の神経細胞同士のつながりがうまくいかなくなって脳の働きが悪くなり脳の神経細胞が傷ついたり減ってしまうことで心の不調が生じます。

実は、運動をすることによって脳の働きを整えて強くしたり、脳の神経細胞を新たに作りだすことができるのです。
その結果、心の不調から回復したり、心の健康を保つことが出来るようになります。

でも、運動するのってキツいよね?
キツいことやるのって余計ストレスになるんじゃないの?
と考えた方もいらっしゃるでしょう。

人一倍運動しているはずのスポーツ選手が、心の健康を保てなくなることは実際にあります。
私自身も、陸上競技でのプレッシャーから初めてうつになりました。
選手でなくても、運動嫌いな人にとっては、運動なんて苦痛でしかないでしょう。

そこで次回は、運動とストレスの関係について、お話ししたいと思います。

つづく

宜しくお願いします。

宜しくお願いします。

初めまして。心の運動療法家、岡本浩之と申します。
初回ですので、少し詳しく自己紹介をしておきたいと思います。

14年半以上精神科医として働いてきた一方で、中学、高校、大学、社会人とそれぞれ1回ずつ「うつ」になっています。

子供の頃から自分に自信がなく、マイナス思考の塊でしたが、唯一希望を持っていたのが長距離走でした。父親や兄が走る後ろをついていくのが楽しく、これだったら僕でもできる、と思いました。

中学時代に初めて「うつ」になったのは、陸上競技を始めて間もなくプレッシャーに負けてしまったことがきっかけでした。

陸上競技から離れることで一旦は落ち着きましたが、高校時代は「スポーツから逃げたダメな奴」と自分にレッテル貼りをして自信が持てず、「勉強だけは死ぬ気でやらなきゃ。」と、命の危険を感じるような心身の不調が出るまで追い詰めて勉強していました。

大学でも再び陸上競技をやってみましたが、ケガをして走れなくなり、ついには小学生の時よりも遅くなってさらに自信を失いました。

社会人になって仕事に慣れてくると、「こんなきついこと、よくぞ出来たな。メンタルが強いな。」と度々評価されました。
評価されたことが嬉しく、「自分の取り柄は、人が嫌がるきついことをやっても潰れないことだ。」と勘違いして、結果追い込みすぎて潰れました。

心の病気を治療する立場でありながら、自分のことは全然ケアしていませんでした。
さすがにもうこれ以上繰り返したくないと思って自分を見直して、気付いたことが二つありました。

一つは、自分はダメだ、何も出来ないと思ってきましたが、よくよく考えたら出来ていることって沢山あるな、ということです。
走ることで病んでしまったのに、現在また走る意味を見出して戻ってこられたのはすごいことだと思います。また、命の危険を感じるほど追い込んで勉強ができる高校生ってそうはいないですよね。

もちろん、もっとすごい人は世の中に沢山いるでしょう。でも他人との比較ではないのです。自分が頑張ったのだから、誰が何と言おうと自分だけは評価してあげないと、と気づきました。

これは、私個人について当てはまるだけでなく、患者さんを見ていて感じることでもあります。頑張って出来たことについては、皆さん「出来て当たり前だから、大したことない。」と過小評価し、出来なかったことに対しては強く自分を責めます。

この考え方は根本から変わるものではないですが、そういう考えの癖があることを自覚して、修正しようとするだけでも、心の不調から立ち直るきっかけとなります。

そしてもう一つが、走ることとうまく付き合えば、心の不調を予防したり改善する効果がある、ということでした。

走ることがきっかけでうつになったので、走ることは心身を削ってしまうという悪いイメージばかり持っていました。しかし、心が重いときに着替えて外に出て10分くらいゆっくり走って家に戻ると、不思議と軽くなっていました。

何度も走ってはやめてを繰り返してもまた走っているのは、走ることの効果を無意識のうちに感じていたからではないか、と気づきました。

そのような経緯から、心の不調に対して運動がどのように働くのかに興味を持ち、自分で勉強し、運動を実践してきました。
運動は体だけではなく心の健康にも良い、と言われれば何となく分かるとは思いますが、なぜ運動は心の健康に良いのか、そしてどのような運動が良いのか、を私なりに考えて運動療法としてまとめてきました。

まずは精神科医というものを身近に感じていただきつつ、運動療法というものについて発信していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

つづく